【評価・感想】LIMBO

プレステストアのセールを眺めていた時目に留まったので70%オフで300円程度。

レビューの確認はしたけれど、まぁ失敗してもいい値段かと思って購入。

PS4版をプレイしましたが、PS3スマホアプリでも発売されているようです。

早速プレイを開始しました。


LIMBO - Trailer

横スクロールのアクションゲーム。デンマークのインディーズゲームらしいです。

LIMBOの意味は「辺獄」。つまりここは死後の世界のようで、そのせいなのか白黒のグラフィックですが色の濃淡だけで遠くの景色まで描きこまれていたり、雨や霧の表現までされていて幻想的できれい。
音も音楽ではなく、空気感というのか・・・重苦しいドゥーーンって音が緊張感や恐怖感を煽ってきます。

行く先々にトラップや障害物が設置されていて、引っかかるとそりゃもうあっけなく死にます。ひどい死に様です。しかもプレイヤーの行動をちゃんと予測してあって、よく見えない場所や着地地点でうっかり引っかかるように設置されてたり、1個目を避けてすぐに2個目が飛んでくる二重の手になってたりとかで意地が悪いです。非常に憎たらしいです。
死に方もバリエーション豊富で、妙にクリスピーな音を立てながらの画面外へ転落死や水中で窒息しもがき苦しむさまから、間の取り方に恐怖感を掻き立てられる圧死やなんかもう色々取れて吹っ飛ぶとかまで、トラップごとだけでなく、どこに当たったかとか慣性とかで倒れ方や損傷の仕方も変わってくるこだわり具合です。白黒のグラフィックなので血はよくわかりませんが(それでも描写はしてある)、容赦ない音響も相まって表現がブラックなので人は選びそうです。
心配な方は体験版などで確認してもいいかもしれません。死ぬシーンを暗転させるゴアフィルターモードもあるようなので、使用を検討してもいいかも。
それらをなんとかして解除したり避けたりしながら進んでいきます。
かなり細かくチャプターややり直しのポイントが設定されているので、どこで死んでもほぼ死ぬ直前から再開できて、ゲームオーバーなどのペナルティはないです。トロフィーに影響あるくらいなので折角だからどんどん死んで大丈夫。
主人公ができることは移動してジャンプして、あとは動かせる物を動かす程度のものだし、設置してあるものも余計なものがなく、ノーヒントでも「ここを登りたいから足場が必要だな」とか、取るべき行動がわかりやすくて気持ち良い。
何度も死にながらトライ&エラーを繰り返して自分で道を探すことが楽しかった。プレイ動画を見ちゃうのはおすすめしないです。

生き物や人間もいますが、大体は攻撃してくるか、死んでたりします。
さらに先へ進むために死体を使うことも何度かあったりしてちょっと精神的にヘビィ・・・ごめんなさいごめんなさい・・・
虫なんかも音とかリアル感というか不愉快さのほうにうまく触れてくるタイプの音だったり、嫌悪感を感じる扱いだったり。
個人的にはクモにとどめを刺すシーンが嫌だった。クモとはいえ「自分で手を下してる感」のあるやり方。しかも素手
信じられるのは操作に制限かけてくる虫を食べてくれる小鳥?みたいな生き物でしょうか・・・
やっぱりここは地獄寄りのほうだわ。
頭もメンタルもちょっと疲れるので休憩とって糖分補給でも挟んでプレイしたほうがいいと思う。食欲減退する可能性はあるけど。

しかし、中~終盤にかけては頭を使うパズル要素の仕掛けよりもアクション技術勝負での仕掛けが多くなり、成功するまで足止め状態になることが多くなります。
仕掛けも無駄な動きがほとんどなく、完全に動きの法則を読んでタイミングを合わせて(終盤は音と連動してわかりやすくはなってたけど)突破しなければならず、厳しい難易度でした。中盤までよりもある意味心が折れそうでした。
ステージの内容も機械とか装置っぽい?ものが多くなって序盤のホラーっぽい要素は半減しちゃって残念。

アクションゲームに苦手意識があるわたしですが、根気勝負で週末の2日間程度でクリアできました。
パズルがわからなくて攻略見たのは1回くらいかな。
もっと得意な人だと1日あればサクッとクリアできそうです。
DLソフトなのでボリューム的にはこんなかんじで妥当かなと思います。
さすがに隠しステージは無理っぽいだろうし、後半の大変さを考えたらトロコンは厳しいと思ってます。

アプリ版もあるようですが、ぜひ音もヘッドホンでききながらがおすすめです。
発売してから時間が経ってるのでセール対象になれば安価で手に入るはず。
ちょっと人を選ぶ要素はありますが、完成度が高くサクッとできておすすめ!