「変態仮面」のある世界

暇だったの映画「変態仮面」を観に行ってきた。1人で。
顕さんが出ると情報が出て「なぜヤスケンが主役じゃないんだ」という声があがった時、わたしは思ったのだ。「主役より美味しい役ならすべて問題ないんじゃね?」と。
本編よりその期待が大きな気持ちでいざ映画館へ。

一応感想はネタバレ含むから隠す。
結果、そりゃあ、馬鹿馬鹿しかったよね。
完全に深夜ドラマのノリ。CGのチープ感とかたまらんね。
しかし、顔にマジックと絵の具で描いたような敵のメイクはなんとかならなかったのか。まぁ、そんなことはたいした問題じゃないんだ。
どうして顔にアレをくっつけられたら負けなのかとかも考えちゃ駄目なんだ。
ただひたすらに目の前で全力で起こる馬鹿を楽しむことが一番なのだ。

顕さんの偽・・・いや、もうひとりの変態仮面ももうわけがわからない突き抜け具合。さすが春の変態祭り。まさに水をえた魚のようにイキイキしていた。

でも誰がより変態かなんて競う必要ないんだよ。みんな変態ならばその気持ちを認め合い迷惑にならない範囲でひっそりと楽しめばいいと思うよ・・・
そこを強調した話だったらもっと変態仮面同士の戦いも違ったものになってたんだろうな。

原作は知らないんだけど、内容が強烈すぎたせいで、なんだか元気が出るを通り越した。
あんな映画があるんだ。世の中なんて平和じゃないか。
あんなものが許されるんだ。細かいことなんてどうでもいいじゃないか。もっと寛大になっていいじゃないか。
あんな強烈なものがあるんだ。それに比べて見える景色は美しいじゃないか・・・
なんだか逆によりおおらかな気分で週明けを迎えることができそう。