俺屍2について思うところ

前作からのファンなので発売直後からじわじわとプレイしていましたが、とりあえず感想記事を書くことにしました。

結論から言えば、現在、鬼頭が選択可能になったところで止めています。 エンディングはまだ見ていません。 それでも決してプレイ時間は少なくありません。多分100時間くらいはやってたんじゃないでしょうか。

残念な点

夜鳥子の存在

敵である晴明が夜鳥子に会いたがっているため、彼女を家まで呼び出してボス戦のたびに一緒に連れて行かなければならない、のはみなさんご存知のお話。 ははーん、システム的な障害物ってことね?と思ってもそうはいかなかった。 このシステム自体について否定はしない。よくRPGでストーリー上強制加入させられるキャラはまったく使えない弱いキャラのことが多いが、夜鳥子はその時点で最強クラスに強いため、次のボスを倒せる程度の能力のキャラクターを3人まで揃えればいい…と思うと気は楽である。(それでも「自分の一族の力」でボスを倒すという爽快感は半減するわけだが。) それでもボスの出現する月が決まっていて、それまでに一族と夜鳥子両方のコンディションを中盤以降毎回ボスの度ずーっと用意するのは苦労する。大体これって毎回やる必要あったのかな?全体の中の何回かで良かったんじゃないかな。 さらに夜鳥子自体もあんまりいい人には見えてこない。一族と並ぶと服装が違うから浮くとかそういうビジュアル面を抜きにしても「お客様感」というか、打ち解けてる感じがしない。それどころかこいつにも責任があるんじゃないかとすら思える。 そもそもなぜ毎回晴明のところに彼女を連れて行かなければならないんだろう。連れて行った時のイベントもだいたいワンパターンなのが見えるとイベントを起こすことすら億劫になる。会った時にしっかり話し合ってくれよ。なんで一緒にノコノコ帰ってきて家で鍋沸かしてるんだ。 あと、家系図と家族写真に映りこむのは許すから歴代勇姿録にランクインするのはやめてください。マジで。

神様の扱い

鬼神として地上に降りる神様が大幅に増加。 ははーん、戦闘時に神様のセリフが入るからかわいいとこがいっぱい見れるな!とか思わせといてそうはいかなかった。 神様の大半のセリフは夜鳥子と愉快な仲間の話で、なんていうか、みんなバカンスにでも行くような感覚で地上に降りてる感じで、前作のような恨み持ったようなのはかなり少ない感じ。ドラマ的にはものすごく薄い。ペラッペラ。 神様を解放してもしても地上に戻ってくるのはアップデートで改善されたのはよかった。必要になるほど進んでなくても上位の神様とかスカスカすぎてどうやるんだろうって思ってたから。 さらにストーリーを進めると夜鳥子の式神として仲間になる神様が出てくる。 これで夜鳥子さんを呼べばその神様もついてくるよ!やったね!となると一瞬思ってもそうはいかなかった。 交神のリストからは抹消扱いで戻ってくることはないのだから。 人気の神様だとか好きか嫌いかとかを抜きにしても、特にアップデート前の神様ポコポコいなくなる中ならなおさら、ずっと交神リストにいてくれた方が嬉しいのではないか。 少なくとも交神できる神様が減るのはモチベーション落ちる。その神様とかうっかり育成してたら絶望だよね。 さらにおまけでついてきている冊子も、前作のパッケージのモデルさんを起用して頑張ったのに、内容は前作の解釈を捻じ曲げてでも2の設定を通すという恐ろしいものでした。

遠征システムと迷宮の探索

今回は遠征というコマンドが存在し、NPCや他のプレイヤーのいる国(地域)の迷宮を散策したり、街で買い物したり、現地の一族と交流試合や結魂することができる。 ははーん、いろんな国へあそびに行って色々美味しい思いできそうかなーとか思ってもそうはいかなかった。 制限時間があるのはご存知の通りであるが、今回はとにかく広くて迷う。しかも国ごとのランダムマップなのでこれといった対策も取れず、その迷宮に通って道を覚えるしかない。しかも国ごとにランダムで答えの違う謎解き系の障害物もある。 迷うと最悪の場合育成計画が崩れたり、百鬼祭り会場に辿りつけずストーリー進行のチャンスをも逃す。 あっさりモードだとショートカットの見当たらない迷宮で奥まで行って散策するには、敵はほぼ全無視で迷子に一切ならないように進まないと無理。ショートカットも数回通って道を切り開く必要がある。 しかし通路が狭い道が多く、敵を避けるのが難しい。立体感のあるマップでは道が見えにくいこともある。 さらにカメラワークの切り替わりが遅く、画面外の敵にぶつかる事も多数。 よって迷宮の奥の神様や鬼神の解放の難度が高い。 国ごとにいる鬼神も違うので、お目当ての鬼神を3回倒して開放するためには1年くらい通う必要があるんじゃないだろうか。 国もお気に入りなどに登録しないでしばらく行かないとすぐにリストから消えるので、用件がある限りなるべく通い続けることになる。また、お気に入り国の整理機能も見当たらないのであまり増やす気にならない。 よってあんまりいろんな国を巡る余裕がなかなかできない。交流試合で勝って家紋集めとか楽しいのに勿体無い。

良かった点

前作でもはまった点の「一族」関係のシステムがよりパワーアップしました。 vitaのカメラを使っての初代当主の顔を取り込めるのも時代の流れを感じるし、子供も親の顔のパーツシャッフルしたものだしすごくよくできてる。 神様の育成もついやっちゃうし。 よって、家系図をだらだらと伸ばしていくのが一番楽しかったです。

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ウチの初代当主の顔はこんな感じ。結構似てるよ!!

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これは体験版のだけど、頑張れば写真とかでも読み取り可能なのも素敵。

ここまでプレイして思うのは、前回から引き継いだシステムは満点なのに、シナリオやダンジョンについていく気になれないこと。 とにかくシナリオを進めるのが苦痛でした。夜鳥子の割り込みを抜きにしてもちょっと何してるのかわからなかった。 これってもうRPGじゃなくてもいいや。プレイした感覚はSLGでした。 本とかだって必要な部分だけ読んでいいはずならば、ゲームだって遊びたい部分だけ遊んだっていいはずだと思います。なので、一族とじゅうぶんだらだら遊べたからもういいかなーってところで一旦止めることにしました。 だからプレイしたこと自体には後悔はありません。 後半には入ってると思うんで、気が向いたらやるかもしれないけど・・・どうだろうね。